2016/12/04

【妻との出会い ⑥】クリスマスの奇跡

この記事は下記記事の続きです。
【妻との出会い ①】初回のデートからフィリピンタイム
【妻との出会い ②】初めての顔合わせでいきなり付き合うことになる
【妻との出会い ③】妻の家族への挨拶とロクデナシ親父との遭遇
【妻との出会い ④】疑心暗鬼の夜
【妻との出会い ⑤】ホームレス・クリスマス


行き場を無くした私たちは、当てもなくさまよっていました。
家を探さなければいけない、とは言っても、それまで住んでいた家のすぐ近くでは意味がありません。父親に居場所が知られれば同じことの繰り返しになります。
家を見つけるにしても、まずは、この町から離れなければならないのです。
隣町へ向け、私たちは歩き始めました。




時刻は5時を回り、夜の帳が近づいてきています。
今日中に家を見つけるのは無理だ。
誰もがそう思っていたに違いありませんが、誰もそれを口に出来る空気ではありませんでした。
みんな正常な判断力を失っていたのでしょう。
ジプニーに乗ろうという考えすら浮かんでこず、ひたすら歩き続けるのみでした。

正直、私は英語学校に帰れば良かっただけなので、妻たちと行動を共にする意味はなかったし、実際妻たちもそう勧めてくれました。
しかし、妻たちがこのような状況に陥った責任の一端は、おそらく私にあるのです。
その日、父親が家に押しかけて来たのは、前回訪ねて来た時に、自分の娘が日本人の男と付き合っていると知り「金になる」と思ったからでしょう。
そして、それまでも父親は何度も押しかけて来ていたのに、今回に限って家を出ることにしたのは、私がいたからではないでしょうか。
妻も、妻の家族も、誰もそれを口にはしないので確認のしようはありませんが。

ともあれ、こんな状況にある妻たちを置いて、自分1人ノコノコと帰るという選択肢はありえませんでした。
最悪、その日のホテル代を私が出すという考えもありましたが、十分な手持ちが無かったため、そのためには一度学校に帰らなければいけません。
ジプニーとバスを乗り継いで、往復で4、5時間・・・。帰ってくる頃には深夜です。
いや、そもそも余分なお金は学校のマネジメントが管理する金庫に預けてあり、休日はスタッフが休みのため取り出せなかったはず。
学校に戻っても無駄足になるかもしれません。
手持ちのお金でも数日分の食費にはなるので、無駄に交通費を使って手持ちのお金を減らすことになる可能性を考えると、一緒に残って最悪路上で夜を明かす方がマシかもしれない・・・。

そんなことを考えながら歩いていると、スッカリ日も暮れて、辺りは真っ暗になっていました。
いよいよ野宿の覚悟を決めなければいけないか、と思ったその時、私たちとすれ違ったバイクに乗っていた女性が振り返り声をかけて来ました。
暗闇で顔の見えない声の主に近づき相手の顔を確認すると、どうやら妻と妹たちの友人だったようです。
藁をも掴む思いで、妻たちが事情を説明すると、「だったら今日は私の家に泊まると良い」と提案してくれ、彼女の家にお邪魔することとなりました。
どうやら野宿は免れたようです。
クリスマスを祝わないフィリピン人と、神様を信じない日本人への、クリスマス・プレゼントと言ったところでしょうか。

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