2016/12/03

【妻との出会い ⑤】ホームレス・クリスマス

この記事は下記記事の続きです。
【妻との出会い ①】初回のデートからフィリピンタイム
【妻との出会い ②】初めての顔合わせでいきなり付き合うことになる
【妻との出会い ③】妻の家族への挨拶とロクデナシ親父との遭遇
【妻との出会い ④】疑心暗鬼の夜


さて、前回「クリスマスの時期」と書きましたが、実はうちの妻はフィリピンでは珍しく、クリスマスを祝わない宗教に属しています。
ただ、仕事は祝日のため休みとなるので、その日にまた家に遊びに来ないかと誘いを受けました。
前回あのようなことがありながら、また家を訪ねるなど頭がおかしいと思われるかもしれませんが、私はその誘いに乗ることにしました。
信じる方に賭けたのです。今更疑うことに意味はありません。
正直、さほど分の悪い賭けだとも思っていませんでした。




当日、私も英語学校は休みだったため、朝から妻の家を訪ね、確かその日は私がお昼を作りました。
親子丼を作ってなかなか評判が良かったのを覚えています。
しかし、ご飯を食べた後、末っ子とスーパーボールとおはじきみたいな玩具を使って遊んでいると・・・。
また来たのです。父親が。
2回続けて、私が家にいるタイミングで・・・。
賭けに負けたのだろうか。
しかし、信じると決めたのだ。
浮き上がってくる疑いの念を何とかねじ伏せ、笑顔で挨拶をすると、相手は私に一瞥をくれただけで、妻たちとタガログ語で何やら話し始めました。
最初は落ち着いた調子で交わされていた会話が徐々に険悪な雰囲気を帯び、ついには父親が怒鳴り声を上げ、私を指差し何やら叫び始めました。
その時、それまで黙って会話を見守っていた三女が父親に食ってかかりました。
義母が間に割って入り、そして妻が私の腕を引っ張って外に連れ出そうとします。
この状況で彼女たちを置いていくわけにもいかず、妻に抵抗していると、次女が私のカバンを持って来て、妻と一緒になって私を外に押し出してきました。
妻と2人、家の外に立ち、妹たちを助けに戻らなければ!と話していると、すぐに家の中から、義母と妹たちが出て来ました。
特に怪我などした様子もなく一安心ですが、正直何もできなかった自分が情けなくもあります。

家から少し離れたところに移動し、妻たち家族はしばらく話し合っていました。
話がひと段落したところで、これからどうするのかと聞くと、驚いたことに「あの家にはもう帰らない。新しい家を探す」と言うのです。
その家は貸家で、オーナーの息子がもうすぐ海外から帰ってきてそこに住むから、半年以内に出て行くようにと言われており、どちらにしろ新しい家を探さなければいけないとは聞いていたのですが、それにしてもこんな急に・・・。
時刻は3時を回っており、あと数時間もすれば陽が落ちます。
いくらフィリピンでも、わずか数時間で、その日から住める家を見つけるなど不可能でしょう。
クリスマスが特別な意味を持つ、クリスチャンの国、フィリピン。
多くの家庭が家族での幸せを享受する、1年で最も特別なその日、なんと妻と彼女の家族はホームレスとなってしまったのです。
唯一の救いは、彼女たちはクリスマスを祝わないこと、というのは何とも皮肉な話です。

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