2016/11/04

クラークはフィリピン第二の都市圏になり得るか?

マニラを中心とした首都圏メトロマニラの渋滞は日に日に酷くなるばかりだ。10kmの移動に数時間掛かるという現状は常軌を逸しているとしか言えない。

そんな中、フィリピン政府はメトロマニラの渋滞解消のため、クラーク空港に新ターミナルを建設することを計画しているという。





■ Govt targets 2019 opening for new Clark airport terminal

2015年は800万人もの人間が北部・中部ルゾンから海外へと飛び立ったが、その内、クラーク空港から出国したのはわずか10%、残りの90%はEDSA通りを抜けてNAIAから出国したという。
この七百数十万人を車の台数に換算すればおよそ350万台になる。彼らがNAIAへ向かわずクラークから出国することになれば、単純計算で、1日当たり1万台もの車がEDSAから消え去ることになる。実際にはNAIAから北部へ向かう車の数も減るので1万どころではないだろう。

計画では来年中旬に新ターミナルの建設が始まり、2019年には「ワールドクラス」の空港がフィリピンに誕生することになる。
だが、本当に注目すべきは空港ではなく、クラークの北に位置する町、キャパスに広がる9,400ヘクタールにも及ぶ広大な土地である。
政府はここに「クラーク・グリーン・シティ」と名付けられた、全く新しい都市を建設する予定だ(正確に言えば、キャパスはクラークではなくターラック州に位置するのだが、マーケティング上の理由により、そう名付けたようだ)。
1999年にマレーシアが首都機能をクアラルンプールからプトラジャヤヘ移転したように、フィリピンの政府機能をここに移転する案すら出ているという。
マニラにしがらみを持たない現大統領の強権の下、既得権益に群がる輩を排除し、実現する可能性は大いにあり得る。

ルゾン島中部に位置し、メトロマニラから90kmという点を考えれば、立地も悪くない。
メトロマニラ・クラーク空港間を1時間で繋ぐ鉄道計画もある。
クラークの南に位置するアンヘレス市は歓楽街として多くの外国人を惹きつけている。
その更に南に位置するサンフェルナンドにはマニラまで伸びていた鉄道の廃線が今でも残っている。道筋はすでに出来ているのだ。遅かれ早かれ鉄道計画は現実のものとなるだろう。中国は2年で建設可能だとオファーを出している。
クラークとルゾン島西部に位置するスービックを繋ぐ鉄道計画もある。リゾート地と港湾都市としての機能を併せ持つスービックと繋がることには大きな意義がある。
南部ターラックと北部パンパンガの合わさった「メトロ・クラーク」とでも呼ぶべき新経済圏が、セブを抜いてフィリピン第二の都市圏となる未来は十分に考えられる。

クラークとキャパスの間に位置する、私の住む町、マバラカットもその姿を大きく変貌させることになるだろう。
マニラのような喧騒に包まれておらず、適度に発展したこの町が私は好きなので、いささか寂しくもある。

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